最近の映画(洋画)は、カタカナである事が多い。英語が国民に浸透してきたからなのか、原題を尊重する姿勢が主流になったのか、あるいは適切な邦題を付けるだけの技量を持つ人が減ったのか。
「指輪物語」の名でファンタジーファンには有名だった物語も、映画化されて日本で公開される時には「ロード・オブ・ザ・リング」
何故かサブタイトルは訳されていたが。そもそもそこを気にするなら、何故第1作は原題に会ったサブタイトルが邦題ではなかったのかが気になる。3部作だというのに、1作目が当たらなかったら2作目以降は公開しないつもりでもあったのだろうか。そういえば2作目の宣伝文句は「前作は序章に過ぎなかった」という、3部作であることを知らないかのような恥ずかしいものだった。
仕事の関係で、日本のアニメの英題を目にする事が多い。
ソードワールドRPG全盛の頃に発表された水野良の小説「剣の国の魔法戦士」は、「魔法戦士リウイ」シリーズとしてアニメにもなった。これの英題は「LOUIE THE RUNE SOLDIER」 「MAGIC FIGHTER」という単純な英題を想像していたのが恥ずかしい。
隣にあるのでついでに書くと、近年二世が大人世代に好評な「キン肉マン」は、「ULTiMATE MUSCLE」 「i」がわざわざ小文字で、しかも上の点の中に「肉」と漢字で書いてある凝りよう。
巧みな英題を見るにつけて、日本には日本語があるのだから、もう少し邦題に苦心しても良いのではないか。ふとそんな事を仕事中に思ったのであった。
そして書きこんでいる今も仕事中……。
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