一つの時代の終焉

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 @niftyがパソコン通信サービスを終了させるという。
 思えば1989年、私がパソコン通信を始めた時はPC-VAN(現BIGLOBE)とNIFTY-Serve(現@nifty)の二大巨頭が会員数を競い合っていた。
 父が早くからパソコンを導入し、パソコン通信をしていたのでごく自然にパソコン通信に接するようになったが、両者を使ってみての私の印象は「フリーソフトが充実したNIFTY-Serve」と、「コミュニケーションがとりやすいPC-VAN」であった。NIFTY-Serveはメニューがやや分かりにくく、玄人向けであるように感じたものだ。
 当時の通信速度は1200bps。ブロードバンドで標準となっているMbps単位に換算すると、わずか0.0012Mbpsである。掲示板を閲覧する時は、文字が表示される速度と読む速度がほとんど同じくらいだった。
 2400bpsのモデムを購入した時は速度が倍になったので読むのが追いつかず、その速さに感激した覚えがある。そして我が家は電話を占有しないために電話線をもう1本引き、速度を求めてISDN回線に切り替え、高騰する電話代を節約するためにテレホーダイに入り、やがてフレッツISDNになり、そしてフレッツADSLになった。
 私が主に利用していたPC-VANのパソコン通信は2001年10月に完全閉鎖されたが、当時出入りしていたアマチュアライターズクラブ(AWC)はWebサイトへと移行して、今でも活動が続いている。
 もはや同年代以下ではほとんど知る人もいないパソコン通信だが、家庭からネットワークを通じてコミュニケーションをとるというネット社会の基礎を形作ったのはパソコン通信であったに違いない。

 そんな黎明期にパソコン通信に触れることができた幸せを感じつつ、寂しさを感じた知らせだった。

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