子供と英語

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 今朝のNHKのニュースによれば、1~3歳児を対象とした親子英会話が人気だという。子供だけでなく親も学べるのが受けているのだとか。
 そのうちの1人の母親が「子供が自然に英語で「お腹がすいた」と言って、私も英語で返したりしている」とうれしそうに話していたのだが、これを見て私は一抹の不安を感じた。
 この子供は、自分が英語を話しているのか日本語を話しているのか、という区別がついているのだろうか。英語と日本語をごちゃ混ぜに教えると、本人は自覚なく英語で話したり日本語で話したりするらしい。そうすると正しく英語で話すのも難しいし、正しく日本語で話すのも難しい、という事にならないだろうか。外では日本語、家の中では英語、という切り分けをきちんとしなければならない、という話を聞いた事がある。
 確かに言語は早く始めたほうが身につくだろう。しかしそれは母国語をきちんと習得できるという前提での話。日本語をきちんと話せるように育てる自信が親にないのなら、ちょっと英語を話せるようになったからと一喜一憂するべきではないと思う。
 そして、外国語を話せるようになって欲しいと思う親が多い一方で、あたりまえのように話している母国語である日本語に対する意識が低すぎる親が圧倒的に多い、と思う今日この頃である。

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