組織作りが成功への第一歩 (自分メモ的雑記)

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 最近、小さいながら人を束ねる場面があって考えた。

 自分は物事を複数人数で行う場合に、まず組織作りをする。それはたとえよく知った仲であったとしてもである。
 組織が有機的に動けるかどうかは、連絡が行き届くか、連絡を受けてすぐに動けるか、が重要になる。人間関係に頼っていると、連絡したしない、やると思った、という思い込みでうまく回らないことが多い。特に見知った仲であるほどその傾向は顕著だ。

 となれば、まずは連絡系統を確率しなければならない。いつでも連絡を受けられるとは限らない社会人ならば、メールを主にした方がうまくいくだろう。「後で電話しよう」と思っていて電話し忘れることが避けられるからだ。もちろん込み入った話は電話でするのが一番だが、それはむしろ補助である。

 次に、「決まったこと」はもちろん、「今後行うこと」「検討すべきこと」を、しっかり共有しておく事が必要だ。単なる垂れ流しは良くないが、適当な時点(週1回、など)でまとめておけば全員の進む方向に対する意識を統一できる。そして定期的に洗い出すことで、漏れを防ぎ課題をつぶすことができる。この時、前回出した情報も含めた形で出さないと、結局漏れの原因になるので、「現時点での一覧」であることが重要だろう。

 後は必要に応じて、面倒くさがらずにやり取りをすること。Aさんとの間で話が進んだ時に、それを他の人へ流して情報を共有することを忘れずに。やり取りをできる頻度は人によって違うから、それによって情報貧乏な人が出てくると、離脱されたり、そうでなくても不満が溜まってしまう。

 最後に、重要なのは長の一番の仕事は取りまとめだということ。組織全体の風通しを良くして情報を共有し、メンバーの意見をしっかり受け止め(何でも言える環境作りも必要)、時にはメンバーに「最終的にこれでいく!」と断言しなければならない。
 逆に言えば、仕事量の問題さえなければ長が実務を行う必要はほとんどないと思う。メンバーが頑張っていて「よっしゃここはひとつ私がそれをやるよ!」というのは大いに結構だが、それは上記役割を果たした上での話。メンバーも作業量が多くて手におえない時はともかく、そうでない時に長に対して実務をこなすことを求めるのは良くないと思う。
 このあたりが、同年代、上下関係のない人の集まりが難しい所以。遠慮して長になりきれない、あるいは長に対して反発が出てしまう事が多いように思う。仲の良さを維持しつつ、なおかつ組織を組織的に動かすのはなかなか大変だ。(この点、大学サークルの同期会は執行学年時の役職による擬似ピラミッドがあるから実に楽だ)

 本当は物事を行う際、行ける所までは組織作りなどせずに情熱のおもむくままに突っ走るのがいいのかもしれない。組織作りをしようとするとどうしても情熱が冷めてしまい、組織ができた頃には行きたい方向がないとなってしまっては本末転倒だからだ。
 それでも、ある短期目標に向かうのではなく組織を長期的に維持しようと思うならば、まず組織作りを行ってしっかりとした基盤を作るべきだと私は思う。組織作りで情熱が冷めるようでは、そもそも長期的に活動するのはほとんど不可能だと思うので。

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