分かっていない親が多いらしい

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 今日のNHK「クローズアップ現代」は、「続々創刊キッズ雑誌・子育てに悩む親」

 見る前から思っている事がある。
 「どうして自分の親を見て子育てが分からないのか」

 私の実感としては、自分の親のやり方を思い出せば子育ての70%は理解したも同然。細かい部分、当時は分からなかった部分、幼すぎて覚えていない部分を親に聞けば、90%以上は理解できると思う。
 残りの10%弱は時代の移り変わりや環境の違い等で、これは自分で考えなければならない。友達や近所の人、保育園や幼稚園、学校の先生と交流する事で見えてくるだろう。
 もちろん子供の成長を見ながら、臨機応変に対応していく必要もある。

 それにしても、である。
 様々な事を分かっていない親が多い。それは「子供にはどれくらいゲームをやらせても良いか」「テレビは1日何時間にすべきか」といった些細な事ではなく、もっと根本の部分を分かっていないように思う。

 前述の番組で、育児雑誌を買って「テレビの平均視聴時間」を元に子供と話し合うという親が紹介されていた。一見、至極もっともな行動に見えるが、私には奇異に映る。

 まず第一に、「平均視聴時間が長かった場合どうするのか」 「よその家はこんなに長く見てるのに!」と言われた時にどうするのか。

 そしてそもそも根本的な事として「なぜ子供と話し合うのか」
 どれくらい見せるべきかは親が考えれば良い事。不安があるなら雑誌を見ても良いだろう。しかし子供の理解を求める事には賛同できない。なぜなら子供はテレビを見たがるもので、親はテレビを見せたがらない。その溝は、立場が違う以上埋められないものだからだ。

 子供の立場と親の立場は違う。それは否定しようもない事実である。だからこそ中途半端に理解を求めるよりも、親として、人生の先輩として、良いと思う事を子供にやらせるべきだ。

 結婚する頃まで、私は両親が大嫌いだった。
 昔から何かと制約が多く、ゲームやマンガにはほとんど縁がなかった。テストでは100点を取って当然。大学生になっても夜更かし厳禁。親の言う事は絶対で、反論は許されない。言葉に表せない苦しい時代を経て来た。

 しかし結婚し、また子供が生まれ、少しずつ親のやりたかった事が分かってきた気がする。
 極論ではあるが、親がこうと思ったら子供の意見など聞いてはいけない。もちろん親のエゴを押しつけてはいけない。しかし、それが子供のためだと思うなら、自信を持って押しつけるべきだ。

 自身を持って何が子供のためになるかを断言するためには、自分がどう育てられたかを思い出せばいい。
 それが思い出せない、あるいは思い出しても参考にならないとすれば、それは理解力か想像力の不足、あるいは親(親となる人の親)の子育てがそもそも失敗しているのではないかと思う。

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このページは、ひこが2006年5月26日 21:10に書いたブログ記事です。

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