知り合いのnabekeiさんのBlog「Private Life」で、「blogの醍醐味?」という興味深いエントリーを見た。
まずnabekeiさんが
そもそもblogの定義やメリット、デメリットなんかも把握してない。
とおっしゃっているのだが、「Blog=日記ツール」と思っている人の何と多い事か。
私の理解ではBlogの特長は2つあって、
1. コンテンツ マネジメント システム(CMS:Contents Management System)
2. トラックバック
がそれだと思う。
1.HTMLをいじらなくても記事の投稿やデザインの変更が可能。
これがBlogの普及を大きく後押ししたと思う。何しろ会員登録さえすればすぐにBlogが使えるのだから。
2.トラックバックという引用通知システム
これまで、自分の記事が引用されても「引用された」事は分からなかった。そのため、引用されて反論された場合、再反論が行えなかった。場合によっては自分の知らないところで、不本意に論破されている(というか、相手が論破したつもりでいる)事もあっただろう。
しかしトラックバックというシステムを正しく運用すれば、「引用された」ことが分かり、その結果どのような言及が為されたかが分かる。
それまでは「コメント」でやり取りするしかなかったが、コメントではあまり長文を書けないし、相手の土俵で戦うやりにくさもあったのだから、画期的なシステムだと思う。
1については恩恵を受けている人が多い中、2については理解どころか存在すら知らない人が多いのはどうしてだろう。やはり手間だからなのか、「トラックバック」という言葉がイメージを呼び起こさないのか。
上手に使えばインターネット上で有意義なやり取りができるのだから、もっと理解されても良いと思うのだが。
そして上記nabekeiさんのエントリーで言及されていたのが、ご友人のBlogの「面白い記事から考えた」というエントリー。
そこではさらに「絵文録ことのは」というBlogの「絵文録ことのは - トラックバックをめぐる4つの文化圏の文化衝突――「言及なしトラックバック」はなぜ問題になるのか」「リンクなしトラックバックが「アクセスを奪う」という表現についての補記」というエントリーだ。
それによると、トラックバックに関しては
・言及リンク文化圏 ・関連仲間文化圏 ・ごあいさつ文化圏 ・spam文化圏
という4つの文化圏に分類できるらしい。
この分類は確かに納得できるもので、内容に関しては当該記事を読んでもらうとして、私は「言及リンク文化圏」に属するだろう。そうでないと、前述の「有意義なやり取り」を行うための最低限のルールだと思うからだ。そしてWebという情報の蓄積媒体の事を考えると、第三者が「関連する全ての情報」にたどり着けるようにしておくのがまたルールだと思う。
Blogが単なる日記ツールにとどまっていてはもったいない、と思うのは私だけだろうか。
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