2003年12月アーカイブ

この1年を振り返ってみると、基本的には落ち着いた、しかし振幅のある1年だったように思う。ただ残念ながら、意識としては低迷した1年であったと思わざるを得ない。理由は様々あるのだが、外からは見えない部分での衝撃が多く、苦労の割に実入りは少なかったように感じるのである。かろうじて実入りの部分が自分の中での最低ラインを越えたので良しとするべきなのであろうが。

そんな今年の最大の出来事は、何と言っても第一子和彦の誕生。この子のためにも、来年が良い年であるように切に願う。

殺伐

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床屋はいつも決まっている。実家のそばにある床屋だ。
しかし年の瀬が迫っているのに実家そばの床屋に行くだけの暇がなく、やむなく今すんでいる場所のそばにある1000円でカットをしてくれるところへ出かける。
店に入って1000円の券を購入。順番待ちの椅子に座る。途中前の人が動いたのに自分だけ動かなくて、店員に指摘される。いちいち隣へ隣へと動いていくのが面倒くさい。
そして店内は殺風景で無駄に広く、殺伐とした雰囲気。2人いる女性の店員さんもほとんどしゃべらないので、落ち着かない。
自分の番が回ってくるが、「どれくらい切りますか」という質問にあたふたする。何しろ10年以上同じ床屋なので「いつも通り」としか言ったことがないのだ。しどろもどろでいると「後ろは刈り上げますか」と聞かれたので「はい」と答える。「他の部分も同じくらい切っていいですか」という質問にも「はい」
切り方はいつもの床屋に比べるといささか雑だが、1000円なら仕方がない。しかし何より困ったのは、いつもなら店員さんと世間話をしながら時間が過ぎていくのに、この店員さんは何も話さない。こちらから話しかけようにも、それを受け付けないような表情をしていて恐い。
「もみあげをどうしますか」という質問もどう答えていいのか分からず困惑。いつもなら落としてもらっているのだがおそらくここは剃刀を使えない店に違いなく、それが言えない。「普通でいいですか」と聞かれたので「はい」と答える。
結局時間としては普段1時間強のところを、待ち時間も含めて15分程度ですんだが、余裕があるなら実家そばの床屋に行こうと思ったのであった。
とか言いつつ安いし早いからつい行ってしまいそうな気もするのだが。

ちなみに帰宅したら妻から「何か若い」と言われた。ついでに「悪い言い方をしたら、とっちゃんぼうやみたい」とも言われたが……。

出陣

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 どろっぷ氏がコミケに出るというので、売り子としてかり出された。一部始終は下記の通り。

 5時半起床。のんびり食事をして新聞を読む。テレビ欄は特番だらけで横線が少なく、特番といえばバラエティーという様相では見るものがない。
 7時前にどろっぷ氏と合流。会場には7時半頃到着。東館だが西方面から入場。階段を上りきったところで、振り向いて「ジークジオン!」と叫んでみたくなる。
 8時過ぎには設営完了。
 8時半頃外壁サークルの列が形成され、どろっぷ氏はそちらへ。残された私はやることもないので、持ってきていた「ローマ人の物語8 危機と克服」を読む。もうあらかた読んでいたので、20分ほどで読了。Web Designingという雑誌を読み出すが、これもあらかた読み終わっていたので10分で読了。暇をもてあます。
 最近コミケに来ても何も買わないことが多い。今日唯一チェックしたいサークルは「絶対サポセン黙示録」さんだが、思いがけず通路を挟んで斜め向かいであることに気づく。日々チェックしているサイトだけに、あの人がFOX-兄貴さんか、などとミーハー丸出しで眺める。
 10時コミケ3日目開始。いの一番に「絶対サポセン黙示録」さんの新刊2冊を購入(1200円)。1番目の客となる。なにしろ早く買わないとどろっぷ氏のブースは私一人なので。
 11時過ぎ、フットワークの作業着を着た人が地図を片手に巡回しているのを発見。作業員でもコミケで買い物をするのかと思ってからはたと気づく。フットワークって会社更生法の申請をしたような……。とするとコスプレだろうか。まさに本物にしか見えない作業着だったが。
 11時20分頃どろっぷ氏帰還。12時頃と言っていた割には早い帰還である。
 私は13時撤退を決断。ちょうど13時過ぎに新刊が40部を売り上げる。完売は55部なので、ぎりぎり完売しないくらいだろうとどろっぷ氏と語り合う。ちなみに1巻(持ち込み15部)と2巻(持ち込み17部)はすでに完売済み。
 どろっぷ氏に別れを告げて西館の同人ソフトへ。カタログチェックの段階ではいくつか気になっていたのに、行ってみると案の定何も買う気にならない。UNIXのシェルについての小冊子を1冊購入(200円) 最近Linuxが気になるので。
 帰宅後床屋に行ったり買い物をしていたら、15時過ぎにどろっぷ氏から電話があったことに気づく。留守電を聞いてみると15時に完売したとのこと。年金の本というマイナーなジャンルながら、マイナーさ故によく売れるようだ。ちなみに「隙間産業だね」と言ったところ、どろっぷ氏からは「儲かってないから産業じゃない」と返された。ごもっとも。

 とりあえず寒くなくて良かった。

<余談>
 「しかしコミケって怪しい人が多いから、本当に怪しい人が見分けられないよね」と言う私にどろっぷ氏が一言「ここに怪しくない人はいない」
 これまたごもっともで……。

来年が平成16年であることに、年賀状を全て印刷し終えてから気づく罠。

風呂に入る前、和彦が母にパンチを繰り出し、あろうことかアッパーまで打ち込んだというので、風呂で新技を披露されるのではと緊張しながら入浴。
結果、手を気にしていたらいつも以上に激しくお腹を蹴られた。
偽情報で欺くとは、息子ながらたいした奴。

先日、國學院大學中国学会の例会に参加した。
個人的な都合で大会、例会ともに今年はほとんど参加していなかったので、本当に久しぶりのこと。大学院に進んだ学部の同期や、恩師をはじめとするお世話になった先生方に会い、結婚や出産の報告。もう長い間離れていたのでそもそも先生方に名前を覚えられているかが心配だったが、杞憂だったようだ。I先生から「また学びたくなったらいつでもいらっしゃい」と過分な言葉をかけていただき、恐縮の極み。
肝心の発表内容は研究から離れて4年も経過している事もあり、なかなか頭に入ってこなかった。発表を聞きながら白文に返り点を振る能力も衰えていたし、そもそも基本的な基礎知識がかなり欠落していた。
それでも昔懐かしいという思いは強かったし、恩師の発表は自分の興味を持っている分野と近いために辛うじて理解する事が出来たのは収穫と言えよう。
資料室の方に写真を見せながら子供の話をしていたら、某思想が専門の毒舌なB先生がちらと横目でこちらを見て「子どもを作るより先にいろいろやることがあるだろうに」とつぶやかれたが、その毒舌すら懐かしい。B先生の言葉の裏にあるちょっとした優しさに触れたような気がしたのだが、気のせいでないことを願いたい。

日本橋浜町で「赤鼻のトナカイ」を歌いながら自転車で颯爽と駆け抜けたお婆さん。いったい何があったのだろうか。
確かにそういう季節なのだが。

どうしてうんちをしてお腹が汚れるの?

子供は不思議に満ちあふれている…。

ジャスコに「ブルボン にも ○○(商品名)」というポップがあって、一瞬何のことか分からなかったが、どうやら最近公開になった「ファインディング ニモ」のお菓子だったらしい。一瞬助詞かと思った。
ちなみについ最近まで「ファイティング ニモ」だと思っていた私。

いろいろなことに悩む今日この頃。自分が未来に向かってあまりに何もしていないことに気づく。今更なのだが。
そして生活が安定する方向と自分が進みたい方向が違う罠。
人に迷惑をかける方向と自分が進みたい方向が同じ罠。
人生は1回で終わるにはあまりに難しい。

ここに書こうと思ったネタをメモせずに忘れていく今日この頃。
Yahoo!ニュースを見ていて、「阿房宮(秦の始皇帝の宮殿) 炎上の痕跡なし」に大いに興味を引かれた事だけは覚えているのだが。

訃報

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喪中葉書が届いた。
それは年末良くあることなので驚かない。
差出人が高校時代の恩師ヤンパン先生(両班ではない)だったことも、さしたる驚きではない。
しかし。
亡くなったのが弱冠24歳のご子息となれば驚かずにはいられない。
私よりも若い、先生の次男がこの世を去る。先生のお気持ちはとても想像できるものではない。
自分の子が自分より先に逝ってしまうという現実にはできることなら直面したくないものである。
子どもをあやしながら、心からそう思う。

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