日本人は初詣でお寺に行ったり、バレンタインデーやクリスマスを楽しんだりと「無宗教」である事がよく言われる。
でもこれは本当に「無宗教」なのか? とふと疑問に思った。
日本の神仏の捉え方の基本は「八百万の神」なのだと思う。(熱心なキリスト教徒や仏教徒、イスラム教徒などはもちろん違うだろう)
山にだって神は宿るし、道端の石ころにも宿る、というのが八百万の考え方。これは普通に捉えれば「神道」だ。
でも「神道を信仰している」という人はあまりいないように思う。家が神道、仏教、キリスト教というのはあるだろうが、「あなたは何を信じているのですか?」と聞かれて答えられる人はあまり多くないのではないだろうか。
そこでふと思ったのが、「もしかして日本人の多くは、神道で言う八百万の神の中に"キリスト教で言うところの神"や"仏教で言うところの仏様"を含めてる?」という事。
そうすると「どれを信じてる」という事にあまり意味はなくて、強いて言えば「どれも信じてる」になるのではないかなぁ、と。
キリスト教やイスラム教のような一神教の信者はきっとこんな状況は許しがたいのではないかと思うけれど、何だかんだ言って日本人は神道の元で生きている気がする。だから神道を信仰しなさいとか、神道の地位を高めなければ、と言うつもりはないのだけれど。
この辺、古代ローマにも通じるものがある気がする。
コメントする