古PC改造

| コメント(0) | トラックバック(0)

 姉から引き取った古いPC。
 マザーボード「TriGem Delhi3」 ネット上にも情報がほとんどない。
 CPU「Cyrix 6x86MX/MII, 233 MHz PR300」 マイナーどころらしい。
 メモリは32MB、グラフィックはオンボード。
 ハードディスクは2GBの上に、不良クラスタが多すぎて実用に耐えない。

 それでも引き取ったのは、1つはモニタ目当て。今時CRTもないだろうと思いつつ、サブPC用の液晶を居間に持って行きたいのでその代用に。
 もう1つはFreeBSDなどのCUIなOSなら実用に耐えるので、遊びがてら勉強してみようと思ったので。

 ハードディスクはBIOSの限界があって8GB止まり。250GBのハードディスクがあるのだが、活用できない。UNIX系のOSならBIOSにとらわれずに認識できるらしいが、それでもブート領域は認識する8GBに入っていなければならないらしい。考えた末に8GBのハードディスクをオークションで購入。1000円+送料500円。
 壊れ物で送って欲しいと言ったにもかかわらずEXPACK500で届いて腹が立つが、クラスタスキャンをかけた結果問題なかったので良しとする。

 そんな折、秋葉原でDDR SDRAMが底値のような話が。メインPCは512MBの1枚差し。スロットは空いているのだからもう1枚購入しよう。どうせ秋葉原に行くなら古PCも安くパワーアップしてやりたい。
 そんなこんなでパワーアップ熱が急騰。
 当面考えたのは以下の通り。

a. メモリ
 32MBは遊ぶにしてもさすがに辛いので、128MBを2枚購入したい。
 マザーボード情報がとにかくないので分からないが、おそらく1スロットの限界は128MB(サブマシンがそうだし)で、2スロットあるから256MBが限界だと思う。
 しかも古いからきっと両面でないと認識しないだろう。

b. CPUクーラー
 ファンがうるさい。大口径ファンへの変換アダプタを探したが、5cmからの変換ファンは見あたらない。さすがSocket7、骨董品かな。
 仕方がないのでCPUクーラーごと交換して、さらにそれを変換アダプタで8cmファンにしたい。

c. 5インチベイ用3.5インチハードディスクマウンタ
 3.5インチベイは1つしかなく、当然のようにフロッピードライブが占有している。
 ちなみに1つめのハードディスクは下の写真のように、ケース前面に張り付く素敵な仕様。

P1000429.jpg

 250GBのハードディスクをケースの床に置くことも考えたが、今度は電源ケーブルやIDEケーブルの関係で無理。仕方がないので唯一空いている5インチベイにマウントすることにする。
 リムーバブルケースにすることも考えたが、今のところそこまで必要ないので先送りに。

 ということで、秋葉原へGO。

 出先からの帰りに秋葉原に寄るつもりが、仕事納めの昼食会が催されたりして出足が遅れる。
 まずはネットで調べていたDDR SDRAMの底値、PC-SUCCESSへ。512MB CL2.5が3,980円。5インチベイマウンタ(336円)と共に購入。
 ちなみに帰宅したらメモリの規格が少し違ったことが判明。上位互換なので問題なかったが。

 次にCPUクーラーを見て回る。Socket7用などというものはもはやなく、Socket370/7と表記された品物を探すことになる。
 ラックサーバー用の薄型のものが1600円程度と安かったのだが、ファンの変換アダプタが使用できなさそうな形状だったので断念し、次に安かった2,380円のものを購入。変換アダプタは819円、ファンは安さと静音性で1,300円のものを選ぶ。

 お店をはしごしていると、未チェック品の投げ売りをしている店を発見。何に惹かれたかというとコンボドライブ(DVD-ROM + CD-R/W) 何と800円。
 そういえばCD-ROMドライブしか付いていなかったので、購入することに。書き込むことはないと思うが、データなどをDVDから読み込みたくなることは容易に想像できるので。少しでも美品を探して手に取る。
 レジの横にはカゴに入った大量のSDRAM 128M。両面もたくさんある上に、1枚700円。これまた美品を探して、駄目だった時に備えて3枚購入。
 合計2,900円。

 その後ヨドバシカメラで雑誌を購入したり、帰宅する時間がなくてそのまま息子を保育園に迎えに行ったり、夕食を作ったり食べたり、印刷しておいた年賀状に一言を書いたり、息子の寝かしつけをしたり。
 そんなこんなで、21時半頃から作業開始。

 まずはメインPCへのメモリ取り付け。MicroATXなので差し込みにくい。
 案の定差し込みが甘くて認識せず、一瞬焦る。差し直して一件落着。

 次にメモリ2枚とコンボドライブの備え付け。
 1つずつやった方が問題の切り分けができて良いのだが、面倒なので一度に付けてしまう。

P1000421.jpg
 2枚刺さったメモリ。

P1000426.jpg
 取り外したCD-ROMドライブ。とりあえずお蔵入り。

 電源ON。
 いきなりメモリは256MB認識。
 仮に入れてあったWindows98が起動したので確認すると、コンボドライブも無事に認識。
 ということで、初めての未チェック品購入はビギナーズラックもあって大成功。余ったメモリ1枚がかわいそうにも思えてくる。そういえばサブPCに3枚刺さっているメモリの1枚が64MBだったから、今度取り替えよう。

 次に5インチベイへの3.5インチハードディスクのマウント。
 これも難なく終了。
 とりあえずこの時点でのお姿はこんな感じ。

P1000425.jpg
 コンボドライブに値札が付いているのはご愛敬。

 そして最後にCPUクーラーの換装。
 まずは付いていたものを外す。

P1000427.jpg
 お疲れ様でお蔵入り。

 そして購入したCPUクーラーに付属していたシリコングリスを塗り、取り付け。

P1000419.jpg

 そしていきなりファンを外す。1回も働いていないのにお蔵入り……。
 購入した変換アダプタはこんなの。

P1000423.jpg

 「十字の板で整流性能アップ!!」と書いてあったが、ファンに干渉するので取り外し。
 変換アダプタ自体は薄い割に付いていたネジが長く、きっちり止められない。仕方がないので手持ちのネジの中でもっとも小さいもので無理矢理取り付け。何となく留まる。これはもう少しきっちり合うネジをホームセンターかどこかで探した方が良さそうだ。

 そしてファン。13dBに惹かれて購入。

P1000424.jpg

 こいつを変換アダプタの上に取り付ける。

P1000432.jpg
 最初にファンを裏返しに付けてしまったのは内緒。

 電源ON。
 おお、静かだ。むしろハードディスクの音の方が気になる。ケースのフタを閉じたら少しは静かになるだろう。それにもっと遠くに置く予定だから、おそらく大丈夫。

 久しぶりに機械いじり(?)をして充実した時間を過ごした。

 今回の古PCへの投資額は7,735円。このお金を貯めて5万円くらいでPCを購入すればもっといいものが買える事くらい分かってはいるのだが……。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://saku.in/mt/mt-tb.cgi/327

コメントする

OpenID対応しています OpenIDについて
Powered by Movable Type 5.12