Designer meets Designers 04 参加メモ

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 10月2日(木)に行われたDesigner meets Designers 04に参加したのでその内容と感想を簡単にメモ。

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■SESSION 1 「そのサイトがそのデザインである理由」
ゲスト:坂本貴史(ネットイヤーグループ(株))

 第一印象は「声が大きくてなんだか偉そう」
 「皆さんの期待に対して、私が話すのはこれくらい(と、指で1%位を示す)」と、最初に予防線を張るのはどうかと。あと「たぶん」が多くて、説得力はあるのに信頼していいのかどうかを聞いていて躊躇する。

 具体的な制作事例(かなり有名な企業2社)を示しながらの話だったのが非常に良かった。
 でも早口。惜しい。
 それと左右をよく混同していた。参加者の方を向いて「右」と言ってもそれは参加者からすると「左」な訳で。公演する機会が多いらしいのだが、間違いにどうも気づいていなかったのは何なのだろう。誰か指摘してあげればいいのに。(でも自分はしない)

 基本的には「こうだろう」と自分なりに理解していた内容とほぼ同じだったのだが、そうは言っても具体的な事例と照らし合わせながら自分の認識を再確認できたのは大きな意義があったと思う。

 結果的に15分前に終わって質疑応答の時間が取れたのは良いが、それならもうすこしゆっくり話してくれれば良かったのに、と思わなくもない。

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■SESSION 2 「企業サイト制作時に押さえておきたいデザイン手法」
ゲスト:黒須信宏((株)クロスデザイン)

 声の大きさも話す早さも申し分なく、言いたい事を都度事例に基づいて説明するのでとても説得力があった。

 また、話に合わせてスライドが用意されているように感じたのはなかなか良かったと思う。
 よくいるのが「スライドに合わせて話をする」人で、そうすると聞いていて「自分たちに対して説明されている」という印象がどうしても薄くなってしまうのだ。
 実際にどうだったのかは不明だが、スライド本意でないと感じさせる作りになっていたのには好感が持てた。話の流れもよく練ってあったと思う。

 ie7.jsの紹介もあったのだが、実際にその使い方も軽く教えてくれるところが心憎かった。

○ 印象に残った事

・「2割が8割を決める」
重要な要素:20 → 譲れない
重要でない要素: 80 → 譲っていい
→ 自分の中で「どこが譲れてどこは譲れないか」が区別できていないと、仕様決定時にぐだぐだになる

・ビジュアルとコピーが「近いけれどちょっと違う」事を言っていると相乗効果を生む

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■SESSION 3 「企業サイトリニューアルの実践ノウハウ」
ゲスト:木下謙一((株)ラナデザインアソシエイツ)、太田伸志((株)ラナエクストラクティブ)

 言い直す事が多く、話慣れていない印象。ゲスト2人でのSESSIONだったが、2人いる意味が最後まで不明だった。
 1人が新人(に近い人)で、もう1人がそのサポートをしているようなのだが、その構図が明らかに見えてしまい「実践の場に使われてる?」とあまりいい気分はしなかった。
 新人っぽい人はもう一人の方を伺いながら話、もう一人の方も新人に向けてフォローする。2人の間でキャッチボールが行われたら、参加者はどうしろと。

 また、参加者に目的意識を持ってスライドを見てもらうための工夫が欠けていると感じた。ざーっとサイトを見た後に目的を教えられても「え、もう1回見せてよ」となってしまう。
 もちろんテクニックとしてそうする事もあるだろうが、今回のはそうではなかったと思う。

 個別事例についての話は、やや個別の内容に踏み込みすぎていて一般論としてとらえにくかった。きっととても力を入れた部分だったのだろうが、聞き手には響いてこないな、という感じ。
 実際に制作したのであろう前の2人の間で話が進み、聞き手は置いて行かれていた気がする。

○ 印象に残った事

・伝えなければならない事は、常にシンプル

・頭の中だけで考えているのではなく、現場へ出て体感した事をサイト制作に活かす

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■SESSION 4 「企業サイト制作最前線」
ゲスト:西野敦彦(ユナイティア(株))

 早口。「~がですね」「~でですね」が多すぎて、話のテンポが悪い。「ですね」は不要だろう。
 また、「説明してるなー」という感じ。聞き手に対して話されている気がしなかった。
 スライドは字が小さいところが多く、見る側を果たしてどこまで考慮したのか。色も白地に薄いオレンジの文字(しかも明朝体で細い)とか、見にくいよ……。

 配付された資料に「ブランディングをしてゆきたい!」と書いてあったのに唖然とした。確かに口語的にはそうなるが、文語的には「していきたい」が正解。

 制作事例が見られたのがせめてもの救いだったが、後半になるほど早口になって閉口した。

○ 印象に残った事

・韓国はSEOしない(3年ほど前に終わった)らしい。SEMで対応(最大手の検索エンジンは、検索ページの1ページ目のほとんどが広告枠なので)

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 Designer meets Designersには1回目から参加している。
 いつもSESSION1~3あたりがいまいちで「もう来ない」と決意するのに、後半のSESSIONがなかなかいいので「もしかしたら次は当たりかも」と淡い期待をして申し込んでしまう。そういう意味では、人を惹きつける題目を用意してるな、と感心する。

 一番ひどかったのが「Web標準」についての回で、SESSION1~3の内容のそれぞれほぼ半分が重複していた。しかも話される内容は漠然としていて、「明日から早速制作に活かす」という内容では全くなかったし、「Web標準についての理解が深まった」というものでもなかった。(ように私は感じた)
 金額もそれなりにする(7,000円)し、保育園のお迎えを頼まないといけなくなるし、メリットが少なくなってきたのでそろそろいいかな、という気分。でも内容によっては、あるいは同行者がいればまた行くかも。

 情報交換を求めるのなら、勉強会を開催する方がいいのかもしれない。
 開催する事に疲れて「もう勉強会はいいや」と思っていたが、そろそろまた開催してもいい気がしてきた。

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