「大麻で逮捕するならタバコを禁止せよ - 池田信夫 blog」を読んでの雑感。
このところ「大麻汚染」についてのニュースが多いが、大麻の種を10粒もっていたぐらいで逮捕する国は、先進国にはない。日本も「種の所持」では逮捕されない。だからこそ、ネット通販で種が手に入れられた訳で。
麻薬ですらない大麻で逮捕するのはナンセンスだ。おそらく主張したい事は「麻薬ですらない大麻で逮捕するのはナンセンスだから、この法律は即時撤廃すべき」なのだと思う。でもこの書き方では「逮捕するな」に読めてしまう。
法律で定められている以上、逮捕するのが道理である。逮捕するのは道理でないと考えるなら、枝葉の事をどうこう言うのではなく根幹である法律を責めるべきである。少なくともそこに絡めない事には説得力が格段に低くなってしまう。
その辺が「好意的に解釈すればそう読み取れる」というレベルに留まっているのがとても惜しい。
この方のエントリーがよく賛否両論で物議を醸す事が多いのは、内容もさることながら書き方なのではないかと思う。
誤解のないようにきっちりきっちり説明して主張しようとすると往々にして長文になるので、それはそれでどうなのか、とも思うのだが。(誰かに反論する時(主にメール)の私の文章の長さは相当なものだ)
ちなみに私個人としては、大麻の取り締まりは「他人に迷惑をかけないなら別にどちらでもいい」
よくタバコと比べられるようだが、個人が肺ガンになって亡くなるのは自業自得なので気にしない。しかし副流煙は関係ない人を巻き込む凶器なので、そこは今以上に激しく規制してほしいと思っている。
街角に設置された灰皿は「通らざるを得ない場所(お店の入り口脇とか)に設置されている事が多く、副流煙を逃れ難いので規制して欲しい。携帯灰皿も、持っていればどこでも吸ってOKとなると歩きタバコの人とすれ違う際に逃れ難いので同じく不可としてほしい。(そ人に危害を加える人は平然と歩いていて、何も悪くない方が避けるというのはナンセンスだ)
大麻がもし解禁された場合、タバコと同じ事が問題になると思う。タバコのようにあちこちで吸われたら迷惑甚だしい。
逆に言えば、タバコともどもそこがしっかり規制されるのであれば勝手に吸えばいいと思う。(タバコより害が少ないというのであれば止める理由もない)
<参考>
大麻については「大麻に関して調べた内容のまとめ - Drôle de sujet」が詳しかったので参考にさせてもらった。
また、「日本で大麻が禁止されている本当の理由 - 想像力はベッドルームと路上から」というエントリーもなかなか興味深かった。
コメントする